Next |
カスタム検索
|
MAZDA |
Equipment&Spec(マツダスピードアクセラ写真・主要装備&仕様) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
July.2006 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
MAZDASPEED AXELA (マツダスピード アクセラ試乗インプレッション) |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今回試乗した車は、マツダスピードアクセラである。マツダスピードアテンザの4輪駆動に対して2輪駆動のFFである。エンジンは、L3-VDT型2260ccで、マツダスピードアテンザと共通の直噴システムにターボチャージャーを組み合わせたMZR2.3L DISI(Direct Injection Spark Ignition)TURBOエンジンが搭載されている。エンジン出力は、マツダスピードアテンザが272PS/5500rpmに対して、若干抑えた264PS/5500rpmで、最大トルクは、マツダスピードアテンザと同値の38.7Kg.m/3000rpmである。 1.エクステリア マツダスピードアクセラには専用大型エアロバンパー(フロント/リア)、サイドアンダースポイラー、専用スポーティーグリル(ボディ同色)、専用リアルーフスポイラー(フローティングタイプ)、専用大径マフラーなどが奢られ、差別化が図られている。 装着タイヤは、マツダスピードアテンザと同サイズの215/45R18である。 筋骨隆々たるフォルムは個性的なのだが、走りに対する強烈なオーラがなぜか?感じられない。個人的には、頂点に立つ車としては、まだまだ控えめなフォルムに映るのである。 2.インテリア 200Km/h迄刻まれたスピードメーター、赤ステッチ付ステアリング&シフトノブブーツ、ブラックヘアライン仕上げのインパネサイドガーニッシュ、アルミペダル(アクセル/ブレーキ/クラッチ/フットレスト)、セミバケットシート(マツダスピードロゴ入り)などの専用アイテムが走り屋の魂を静かに刺激する。 3.シート セミバケットタイプのシートは、まさに適度にタイトで体の収まりは良好だ。座面からの反力は意識することはなく、長距離走行にも耐えうる印象であった。また左右に体を揺すってみたが、ショルダー部のホールド感も悪くない。 4.変速機(6MT)&クラッチフィール 極めてショートストロークという印象はなく、シフトフィールにも取り立てて感動するものはない。出来れば、各ポジションごとにきちっと節度感を伝えてくれるようなフィールが欲しいところだ。3速がポジション的につかみ難く、若干慣れが必要と感じたのだが、こうしたこともきちっとした節度感を与えることによって解消されるものと思う。クラッチについて触れておくが、クラッチをほんの僅かに上げたところで繋がるのでこれは、覚えておいた方がいい。(フォードSTもこの傾向にあり、仲間意識が高い?!)但し、マツダスピードアテンザのように戻りばねがミートポイントで強く戻ろうとするため妙な神経を使うというような扱いにくさはなかった。 5.アクセルワーク アクセルペダルは、スムーズでコントロールし易いと感じた。 ハイパワー車ではあるが、アクセルコントロールによって緩々と転がすことに神経を使うことは全くなく、エンジンがギクシャクするようなことも皆無だ。 アクセルを深々と踏みつけると、極低回転から効いてくるターボパワーに乗せられて直線的に速度が上がる。久々に純粋な闘争心がアクセルワークと共にかき立てられた。これだけ低回転から効果を発揮するターボパワーをもってすれば、ワインディングを攻めてもストレスを感じることは少ないのではないかと推測する。 6.エンジン音 アイドリング時にエンジンを軽く煽ったが、秘めたるパワーを誇示するややメカニカルなサウンドを含むエキゾーストノートが耳に届き、マツダスピードアクセラの本気度を窺い知ることが出来た。走行中に耳に届くサウンドは、車好きのハートをそそる演出が盛り込まれている。 7.ステアフィール 中立付近からゆっくりとステアリングを左右に動かしてみたが、車両のつきは、穏やかなフィールを示す。また、直進時のフィールを積極的にステアリングに伝えてくる感じではない。 アクセルを深めに踏み込んでの発進加速時におけるトルクステアは綺麗に消されていてステアリングを握る手に力をこめる必要など一切ない。 例によって角速度を速めてみたが、落ち着いた身のこなしで危なげがない。ロードスターと比較するとロードスターの身のこなしは、ドキッとした俊敏さがあるが、マツダスピードアクセラの場合は車両のつきはいいが、ドキッとする感じが半減していて落ち着いた挙動を示す。またフォードSTと比較するとこちらは、俊敏なことにドキッとさせられそのビシッとした挙動に感動と言ったところだ。こうしてみてみるとマツダスピードアクセラの味付けは、大人のスポーティーカーといえるのである。 8.ブレーキフィール 街中の情報が交錯する道路事情の中であっても安心感の高い信頼のおけるブレーキフィールである。 9.乗り味 シートに着座し、肩を左右に揺すってみた時に車両が安易に揺すられることがなかったため乗り味への期待感が高まったのであるが、走り出してみてまさに期待を裏切らない乗り味であった。 その乗り味を具体的にいうと車両のしっかり感がドライバーにきっちりと伝達される乗り味ということで、要は剛性感が高いとはっきりと感じられるものということになる。一般的な日本車の味とは一線を画している。そして、車両の剛性をしっかりと確保した中でサスペンションをキッチリと動かしているので乗り味に硬さがなく、まろやかささえ感じる仕上がりぶりである。発進加速時においてもノーズを持ち上げるようなことはなく、じゃじゃ馬的な要素は上手にカットされ、上質な乗り味に仕上げられている。 10.コーナリングフィール 試乗コースにはワインディングと呼べるようなところはなく、交差点を曲る際のフィールということになるが、しっかりとした横剛性が感じられるものであったと報告しておきたい。 ワインディングロードに持ち込み、その真価を確かめたい衝動に駆られたことは言うまでもない。
以下、FORD FOCUS STと外観寸法、動力性能面、価格面及び燃費について比較した。(下表参照)
・動力性能面[上表C値(動力性能の一つの指標)]では、MAZDASPEED AXELAが大きくリード。価格面においては、レカロシートなどの装備面で優位性があるFORD FOCUS STではあるが、価格の絶対値の開きは大きく、割安感ではMAZDASPEED AXELAが優位である。(参考迄) 街の試乗屋のコメント(補足) 走り出してすぐに剛性感のあるここちよい乗り味と感じられる車は、日本車のなかでは希少価値だ。マツダスピードアクセラの乗り味には、しっかり感の中に心地よい節度感を有した乗り味が提供されていると感じられたのである。こうした理に叶った仕上がりぶりを高く評価したい。 (マツダスピードアテンザの場合は、剛性感が生かされず、サスペンションの味付けにしなやかさが感じられず、退屈な乗り味であった。) マツダスピードアクセラは、乗り味だけではなく、動力性能においては、BMW M3と比肩するほどであり、価格面も大いに魅力ある車である。但し、へそ曲がりの小生からあえて申し上げれば、マツダスピードアクセラは優等生である。その点では、動力性能の数値では下回るもののフォードフォーカスSTの方がビシッとした挙動の先の未知の部分を追い求めたくなる謎めいたワクワク感があるように思える。どちらを好むかは、もちろん個人的趣向の問題である。 Equipment&Spec(マツダスピードアクセラ写真・主要装備&仕様)
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
このページの先頭に戻る | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Copyright(C)2006私は、街の試乗屋さんAll rights reserved |