ホンダフィット3 RS試乗インプレッション

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HONDA

Equipment&Spec(ホンダフィット3 RS VS スズキスイフトスポーツ装備＆性能比較)

Aug.2014

HONDA FIT3 RS IMPRESSION
（ホンダフィット3 RS試乗インプレッション）

今回試乗した車は、第3世代ホンダフィットRS(6MT)である。搭載されるエンジンは、第2世代のフィット（SOHC）に対してDOHC化、最高出力は、12PSアップの132PS/6,600rpm、最大トルクは、1Kgf.mアップし15.8Kgf.m/4,600rpmを発生する。車両重量は、10Kgの軽量化が図られ、1,050Kgである。

1.エクステリア
RS専用フロントグリル＆RSエンブレム以外は、ハイブリッド車でSパッケージを選択した場合と同等の外観となるため、RSグレードとしての主張は、弱い。

2.インテリア
インテリアもエクステリアと同様、ハイブリッド車でSパッケージを選択した場合にはRSシート＆RSインテリアとなるため、RSとしての独自色は、薄い。RSグレードとしての差別化は、RSエンブレム（メーター）とRS専用本革巻MTシフトノブ（6MT）＆ステンレス製スポーツ3ペダルのみだ。

3.ドライバーズシート
初期の当たりはソフトな感じを受けたが、下からの受け止め方は、比較的硬質感のある着座感だ。

4.変速機（6速MT）
クラッチの踏力は、あまりにも軽すぎて、個人的には好まない。クラッチの繋がり具合は、最初に試乗した車両ではどこか引っ掛かりのある不自然なフィールを示し、非常に扱いにくい印象を持った。この症状が気になったため他のディーラーに出向き試乗してみたところ、クラッチの繋がり具合に不自然さは全くなく、非常に扱い易いものだった。以上、クラッチの繋がり具合については、車両によるばらつきが見られたことを報告しておく。シフトフィールについては、適度な手ごたえを伴った節度感が感じられるもので、好ましい。

5.アクセルワーク
ブリッピングしてみるとタコメーターの針は、元気に跳ね上がった。アクセルの踏みこみ量に対して、エンジンの応答は、生き生きとしている。アクセルワークが楽しめる車だ。要は、高回転まで生き生きと滑らかに上昇する回転フィールが楽しいのである。ホンダらしくエンジンと遊べる車だと感じた。

6.エンジン音
軽やかな吹け上がりサウンドを聞かせてはくれるが、個人的には、もっと刺激的なサウンドが欲しい。折角レスポンスの良いスポーティーな加速感を手に入れたのだから、それに合わせたRSらしさを表現したサウンドチューニングを織り込んで欲しかったと感じた次第である。

7.ブレーキフィール
初期の立ち上がりが急で、街中におけるコントロール性にやや難ありと感じたが、他のディーラー車（4.変速機で取り上げた試乗車と同一車両）に限って言えば、コントロールし易く扱いやすかった。

8.ステアフィール
左右にステアすると車両は、きっちりとナチュラルに反応する。路面との繋がり感もあり、ワインディングを攻めてみたいと思わせるフィールも秘めていると感じた。

9．乗り味
凹凸乗り越し時の突き上げ感は、程よく調整され、ボディが受け止めているとも感じられ、そこそこスポーティな乗り味が楽しめる味付けだ。

10.コーナリングフィール
グラッとくるような軟な挙動ではなく、比較的じわっと路面をとらえるフィールを示す。

以下、スズキスイフトスポーツと外観寸法、動力性能面、価格面及び燃費について比較した。（下表参照）

車種	外観寸法			動力性能面			価格面		JC08 モード燃費（km/L)
車種	全長	全幅	全高	A 重量/馬力（Kg/PS)	B 重量/トルク（Kg/Kg.m)	C A×B （Kg2/PS・Kg.m）	価格/リッター（￥/L)	*価格/燃費値￥/(Km/L)	JC08 モード燃費（km/L)
HONDA FIT3 RS	3955	1695	1525	8.0	66.5	532	1,171,378	114,250	14.8
SUZUKI SWIFT SPORT	3890	1695	1510	7.7	64.4	496	1,066,141	92,231	19.0

NOTE)

1.表記の燃費値&外観寸法値はFIT3 RS；2013/09現在のメーカーカタログ記載値、SWIFT SPORT；2013/07現在のメーカーカタログ記載値に基づく。
2.燃費値&外観寸法値を除く表記の数値はFIT3 RS；2013/09現在のメーカーカタログ記載値、SWIFT SPORT；2013/07現在のメーカーカタログ記載値を用いた計算値

・動力性能面では馬力当たり重量及びトルク当たり重量共にSWIFT SPORTが僅かに勝っている。
・JC08モード燃費については、FIT3 RSに軍配が上がる。
・価格面は、JC08モード燃費値当たりでFIT3 RS、リッター当たり価格ではSWIFT SPORTが優位である。（参考迄）
（価格面の比較にはFIT3 RS：\1,752,381（消費税抜）SWIFT SPORT：\1,690,900（消費税抜）を用いたが、詳細については、”ホンダフィット3 RS VS スズキスイフトスポーツ装備＆価格比較”を参照方）

街の試乗屋のコメント（補足）
大きく変わったのは、エンジンのツキだ！！ホンダらしいエンジンが返ってきた印象を強くした。これは、レッドゾーンまで回す価値のあるエンジンだ。数値上から言えば、決して速い車ではないが、活気に満ちたホンダエンジンと戯れることにこそ、フィット3 RSの大いなる価値があると言っていい。

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