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Equipment&Spec(ホンダストリーム VS トヨタウイッシュ装備&性能比較) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Oct.2006 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
HONDA STREAM IMPRESSION (ホンダストリーム試乗インプレッション) |
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今回試乗した車は、ホンダストリーム2.0RSZである。 まず新旧ストリームの主なディメンションを比較してみよう。(下表参照) 1.新旧ストリーム主なディメンション比較
・全長+20mmに対して、室内長-5mm ・全幅±0mmに対して、室内幅+20mm 全長方向+20mmに対して室内長は逆に5mm短縮された。 室内高が全高のマイナス分よりも15mm低くなったことについては、技術的には面白みがないが、現時点での物理的限界か?(オデッセイ;全高1550mmに対して室内高1220mm) 全幅+20mmの努力しろは、素直に評価したい。 次にライバル車であるトヨタウイッシュ2.0Zとディメンション、馬力当たり重量、トルク当たり重量、燃費などを比較してみた。(下表参照)
あらゆるディメンション、各数値においてトヨタウイッシュというライバルを無視するかのようにホンダ独自の路線を貫いている点が興味深い。(ここはトヨタウイッシュの開発姿勢とは対象的だ。) 燃費は、ウイッシュをリードし、ホンダの拘りがみえる。 最小回転半径については、個人的には拘って欲しかった数値であり、やや残念である。 1.エクステリア 新型ストリームのフォルムは、非常に纏まりがよく(全方位違和感無し)、どこから眺めても魅力的だ。基本グレードの1.8Xに対して、RSZにはフォグライト、スポーティーフロントグリル(ダーククロームメッキ/メッシュタイプ)、カラードサイドシルガーニッシュ、フロントスポイラー&フロントストレーキ、ダーククロームメッキ・アウタードアハンドル、ダーククロームメッキ・ヘッドライトサブリフレクター、RSZエンブレム(フロントグリル/テールゲート)などで差別化が図られ、より精悍なフォルムとなっている。 尚、ボディーカラーは、全グレード共通で7色用意されている。 2.インテリア 旧型ストリームのシンメトリーなレイアウトとは趣を異にし、機能的に整理されたレイアウトと機 メーターは、3連から2連となり左にタコメータ、右にスピードメーターが並ぶ。夜間はメータ回り、エアコンメインスイッチ、カップホルダーなどにブルーのリング照明が点灯し、インテリアをおしゃれに演出してくれる。 ステアリングは、基本的にはシビックと共通デザインのものが採用されており、従来のホンダなら車ごとに変化させ、各車の個性を大事にしていた筈と考えるとコストの問題が見え隠れし、残念だ。弁護するが、このステアリングが新型ストリームに似合っていないわけではない。要するに、車名が異なるのだから1台1台の個性を大事にして欲しいのである。 ところで新型ストリームの運転席から三角窓をよーく眺めてみるとその近傍にあるサブピラー(補強用の支柱)がないことに気づく。サブピラーで妨げられていた分、視認性が向上しているのである。 3.シート ドライバーズシートの着座感をいえば、ある程度沈み込むが、反発力が強くなく、うまく吸収してくれる感じで着座フィールは悪くない。左右に揺すってみた感じでは、サイドサポート性はある程度のスポーティー走行を許容するものと感じた。 サードシートは、頭上に余裕がなく、シートの厚みもセカンドシートと比べてしまうと見劣りする。サードシートでの長距離ドライブは、お勧めできない。 4.変速機(CVT) CVTであることがすぐに分かる。要するに音的にも走行フィール面においても、露骨に分かるのである。 トルコンとCVTの組み合わせという機構は、オデッセイと共通のメカニズムだが、そのフィールは全く異なる。オデッセイは、静粛性に優れ、CVT音をいたずらに気にすることが無い。2.4LエンジンとのマッチングもよくCVTであっても走行フィールは好ましい。新型ストリームについてももう少しCVT音を絞り込むと共にダイレクト感のある走行フィールが得られないものか? ステアリングサイドのパドルスイッチは、Dレンジ固定のままでも変速が可能だ。コーナー手前などでのシフトダウン時には有効。 5.アクセルワーク どうもアクセルを深めに開けたときの加速フィールにダイレクト感が感じられない。けっして車の速度自体が遅いということではないが、加速フィールに心地よさが感じられないのである。 またアクセルを深めに開けての発進加速時にはもたつき感があり、RSZという走りのトップグレードという位置付けを考えるともう少しキビキビ感を持たせてもいいのではないか?(DでもSでもフィールは変わらない。) いかにもCVTという感じで、アクセルと加速フィールとの間にズレを感じるのである。アクセルワークと加速のさせ方のプログラムがかみ合っていないように感じた。 6.エンジン音 高回転時のサウンドは、CVT音と混ざり合ってしまうからか?ドライビングプレジャーを感じさせてくれない。もっと騒音低減するか?聞かせるというのならサウンドにくふうがいる。RSZという曲がりなりにもトップグレードを誇る車としての拘りをもっと感じたいのである。 7.ステアフィール 電動パワステは、やや軽めではあるが一定の重さ感で品質のよさを感じた。但し、路面を捉えているぞという感覚はあまり伝わってこない。法定速度+2αでスパッとステアリングを切ってみたが反応は穏やかであり車体の動きは、安心感の塊である。高速度における危険回避に対するアドバンテージは相当に高いと感じた。問題は、こうした安心感の塊りとドライビングプレジャーとがリンクしていないことである。 8.ブレーキフィール ブレーキフィールは、非常に安心感が高く、ノーズダイブも抑えられている。 不謹慎な表現をお許しいただきたいが、街中をガンガン飛ばしても危険回避に対して安心感の高いブレーキフィールであるといえる。 9.乗り味 RSZの乗り味は、低速時と高い速度域では凹凸乗り越し時のフィールがまるで違う。低速度域では突き上げ感がきついだけだが、高い速度域ではダンパーが綺麗にストロークし、突き上げ感は消され、しなやかな乗り味となる。当然ダンパーに作用する加速度が異なるわけだから・・・とは言えあまりにも高速度域側重視に設定されているように思う。問題は低速度での試乗だけでは、単純に1.8Xよりも突き上げ感があり、硬いね!という感じだけの評価で終わってしまいRSZのよさが伝わらないことにある。 是非よさを知るために法定速度+αでの試乗をお勧めするといった不謹慎極まりないアドバイスをしなければならないのである?! 10.コーナリングフィール 試乗コースにはポテンシャルを試す絶好のワインディングロードがあるのだが、その一つのコーナーに無造作に100Km/h弱で飛び込んでみたが、何事も起こらないのである。怖さは一切なく、シャシーがパワーを見事に抑え切っているのである。確かに安全サイドに振った車であることは分かるが、人がワクワクしながら操る領域が見当らないのは車好きにとって寂しい。車を操縦するという、ときめきやらドキドキ感がスポイルされているのである。
以下、WISH 2.0Zと外観寸法、動力性能面、価格面及び燃費について比較した。(下表参照)
・動力性能面[上表C値(動力性能の一つの指標)]では、数値上僅かにTOYOTA WISHがリード。オプション装着により装備面をほぼ同等とした価格を用いた比較では、盗難防止アラーム(WISHはアラーム無し)とカーテンエアバック3列目までカバー(WISHは2列目まで)について優位性があるSTREAMではあるが、価格の開きが¥85,000もあり、割安感はWISHに軍配があがる。(参考迄) 街の試乗屋のコメント(補足) 新型ストリーム2.0RSZの極めて安定したシャシー性能には驚かされたが、それがかえってドライビングプレジャーを薄味にしてしまっているという矛盾を抱えているように感じた。また加速フィール、ステアフィール、エンジンサウンドの味付けは、今一つ物足りない。こうした贅沢な要求を除けば、安心感の高いブレーキフィール、角速度を速めた車線変更時の車両の安定した挙動など車の基本性能は、非常に高い。 新型ストリームの滑り出しは、好調だ。自販連の9月の新車乗用車販売台数によると、ストリーム10,187台(4位)、ウイッシュ7,091台(10位)でストリームが一歩抜きん出た。今後の勝負の行方が楽しみである。 Equipment&Spec(ホンダストリーム VS トヨタウイッシュ装備&性能比較)
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