私は、街の試乗屋さん

私は、街の試乗屋さんのトップページへ戻る 自動車・試乗レポート・インデックスへ戻る 日産ジュークニスモ VS スバルXV 2.0i-Lアイサイト装備&性能比較 Next


自動車保険会社による保険料の違いは?
具体例はこちら⇒
車両保険あり、なしで比較


カスタム検索

NISSAN
Equipment&Spec(日産ジュークニスモ VS スバルXV 2.0i-Lアイサイト装備&性能比較)
May.2013
NISSAN JUKE NISMO IMPRESSION
(日産ジューク ニスモ試乗インプレッション)


今回試乗した車は、NISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)のDNAが注ぎ込まれた日産ジュークニスモである。<現行16GT FOUR Type Vに対して全長+30mm(4165mm)、全幅+5mm(1770mm)、全高±0mm(1570mm)>
搭載されるエンジンは、MR16DDTエンジンをNISMO専用にチューニングしたもので、16GT FOUR Type Vに対して最高出力で10PS、最大トルクで1Kgf.m向上し、200PS/6000rpm、25.5Kgf.m/2400-4800rpmを発生する。車両重量は、16GT FOUR Type Vに対して+20Kg増(1400Kg)となったが、エンジンの出力アップにより、馬力当たり重量で約3.6%、トルク当たり重量で約2.5%向上した。ミッションは、クロスレシオ化した7速エクストロニックCVTを採用。足回りには、NISMO専用サスペンション+NISMO専用18インチアルミホイール&225/45R18ワイドタイヤをセッティング。また、エアロダイナミクスのアイデアには、SUPER GTにおけるGT-Rの考え方が導入され、ダウンフォース(CL)は、約37%向上したという。

1.エクステリア
フロントとリアに奢られた"NISMO"のエンブレム、エアロダイナミクスを追求したことにより決定付けられたフロントバンパー、サイドシルプロテクター、ルーフスポイラーが特別なJUKEを印象付けている。さらにレッドカラーのドアミラー、フロントバンパー左右のLEDハイパーデイライト、ボディ下部に配されたレッドラインなどが差別化を強く意識させる。

2.インテリア
レッドセンターマークとレッドステッチが施された専用本革・アルカンターラ巻3本スポークステアリングホイール、nismoロゴ入り専用レッド文字盤タコメーター、専用レッドリングプッシュエンジンスターターボタン、nismoロゴにレッドステッチ付の専用スエード調シートなどインテリアもまた特別なJUKEを存分に感じることが出来る。

3.シート
すっぽりときれいに体が収まる感じで、着座感は適度な硬さと相まって、なかなか心地よい。

4.変速機(CVT-M7;7速マニュアルモード付無段変速機)
CVTであるにもかかわらず、変速時の節度感が故意に作り出されているように感じられた。こういったスポーティな車の場合には、ただ単に滑らかな変速感よりも僅かに節度感が感じられるほうがドライビングをエンジョイする上では好ましい。

5.アクセルワーク
パワーモードにてトライしたが、加速感には期待していたほどの鋭さが感じられなかった。
アクセルを深々と踏み込んでも、気持ちやや遅れてじわっと加速していく感じで、ビビットした加速フィールではなかった。そうは言っても街中における加速力は十分で、合法スピード+αの速度域に達することは容易だ。"街の試乗屋"の贅沢な想いを言えば、アクセルワークに対してもう少しダイレクト感のある加速フィールを望みたいところだ。

6.エンジン音
何やらCVT音が混ざり合った?独特のメカニカルサウンドが耳に届く。このサウンドは、スポーティ度が高く感じられ、昂揚感をそそられるのである。

7.ブレーキフィール
街中で少々飛ばしてもしっかりとした制動力を提供してくれるので安心感が高い。カックン的にノーズダイブすることもなく、コントロール性もそこそこ良い。

8.ステアフィール
左右に小刻みにステアしてみると車両はきちんとついてくる。しかしながら、レスポンスは鋭いとはいえない。個人的にはNISMOバージョンという位置づけからするとやや優し過ぎる味付けではないかと思うのである。反面、手の平を通してねちっと路面と繋がっていると感じさせるところは、安心感の高いステアフィールが提供されているといえる。

9.乗り味
225/45R18タイヤを履きこなし、ストローク感のある懐が深いと感じさせる乗り味だ。
長距離を走行しても、着座感のすぐれたシートと相まって、疲労感の少ない快適なドライブが味わえるのではないかと推測する。

10.コーナリングフィール
背高のSUVではあるがロール角は、よく抑えられておりコーナリング姿勢は安定している。




以下、SUBARU XV 2.0i-L Eyesightと外観寸法、動力性能面、価格面及び燃費について比較した。(下表参照)
車種 外観寸法 動力性能面 価格面 JC08
モード
燃費
(km/L)
全長 全幅 全高 A
重量/馬力
(Kg/PS)
B
重量/トルク
(Kg/Kg.m)
C
A×B
(Kg2/PS・Kg.m)
価格/リッター
(¥/L)
価格/馬力
(¥/PS)
NISSAN JUKE NISMO 4135 1770 1570 7.0 54.9 384 1,909,886 15,451 12.6
SUBARU XV 2.0i-L Eyesight 4450 1780 1550 9.3 69.5 646 1,406,266 18,703 15.8
NOTE)

1.表記の燃費値&外観寸法値はJUKE NISMO;2013/1現在のメーカーカタログ記載値、XV Eyesight;2013/5現在のメーカーネット公表記載値に基づく
2.燃費値&外観寸法値を除く表記の数値はJUKE NISMO;2013/1現在(カタログ記載値&プライスリスト)、XV Eyesight;2013/5現在メーカーネット公表記載値)を用いた計算値

・動力性能面ではジュークニスモがXVアイサイトを圧倒している。
・JC08モード燃費についてはパワー重視のジュークニスモが劣る。又、XVアイサイトがレギュラーガソリン仕様に対してプレミアムガソリン仕様である点においてもお財布には厳しい。
価格面ではリッター当たり価格でXVアイサイト、馬力当たり価格においては、ジュークニスモが優位である。(参考迄)
(価格面の比較にはジュークニスモ:\3,090,196(消費税抜)、XVアイサイト:\2,805,500(消費税抜)を用いたが、詳細については、"日産ジュークニスモ VS スバルXV 2.0i-Lアイサイト装備&価格比較”を参照方

街の試乗屋のコメント(補足)
マニアックな車か?と問われれば、否と答えておこう。よく躾けられた優等生な車といった印象だ。
あくまで私見だがNISMOバージョンを名乗るからには、走りの面でもっと気合が入った車であって欲しいと思うのである。エンジン出力然り、アクセルレスポンス然り、ステアリングフィール然り、マニュアルミッションのみの設定というのもいいではないか!?NISMOブランドのような車を欲する人は、その辺には転がっていない唯一無二の存在感にこそ魅力を感じるのではないだろうか?と勝手なことを申し上げておく。





Equipment&Spec(日産ジュークニスモ VS スバルXV 2.0i-Lアイサイト装備&性能比較)
 このページの先頭に戻る
          Copyright(C)2013私は、街の試乗屋さんAll rights reserved