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Volkswagen
Equipment&Spec(フォルクスワーゲン ゴルフ R VS ベンツ A45AMG 4MATIC装備&性能比較)
Jun.2014
Volkswagen GOLF R IMPRESSION
(フォルクスワーゲン ゴルフR試乗インプレッション)


今回試乗した車は、歴代最強となる4気筒エンジンを搭載したフォルクスワーゲン
ゴルフR(4世代目)である。搭載される2.0Lエンジンは、先代モデルの256PS/6,000rpmを24PS上回る最高出力280PS/5,100-6,500rpm、最大トルクは、330N.m/2,400-5,200rpmから50N.mUPし380N.m(38.7Kg.m)/1,800-5,100rpmを発生する。燃料消費率は、JC08モード;14.4Km/L、先代のゴルフR(10.15モード;12.4Km/L)に対してパワーアップを図りながらも大幅に改善した。そして最強のゴルフ、究極の「R」の走りを支えるのは、理想的な駆動トルクを前後輪へ瞬時に配分する最新の4MOTIONシステム、アダプティブシャシーコントロール”DCC”(R専用レースモード; ダンパーの減衰力、エンジンレスポンス、シフトポイントをアグレッシブな方向にチューニング)、通常モデル比車高マイナス20oに設定したR専用スポーツサスペンション、電子制御式ディファレンシャルロック”XDS”(機敏で正確なハンドリング特性と安定したコーナリングの実現)、”ESPスポーツ”モード(故意にESP介入を遅らせ、攻めるドライビングが可能)、プログレッシブステアリング(可変ギヤレシオに加え、ロック・トゥ・ロックの設定変更⇒クイックでレスポンシブルなハンドリング特性を獲得)、6速DSGトランスミッション(0.03〜0.04秒でシフトチェンジ可能)などの研ぎ澄まされた先進テクノロジーである。

1.エクステリア
標準車との差異は、ブラックフロントグリル、フロントバンパー、サイドシル、リップスポイラー、クロームドアミラー、サイドまで伸びたリヤスポイラー、リヤの整流効果を高めるディフューザー、クロームデュアルエキゾーストパイプ、標準装着されたバイキセノンヘッドライト、「R」ロゴ付ブラックブレーキキャリパー、走行中のエアーフローを整えるように設計されたというVolkswagen R Gmbhデザインの18インチアルミホイール、225/40R18タイヤなどで、フロントマスク、フロントフェンダー左右、リアの「R」のエンブレムが「R」であることをさり気なく主張している。まったく派手さは感じられない。ことさらに「R」であることを主張しない。これが,強者の美学なのかもしれない。

2.インテリア
ブルーのメーター指針が「R」であることを語りかけてくる。そしてR専用シフトノブ(アルミ+本革+サイドにカーボン調の装飾を配した専用のシフトノブ)、トップスポーツシート(レザーシート、シートヒーター、Rロゴ付)、カーボン調デコラティブパネル、R専用レザー3本スポークマルチファンクションステアリングホイール(Rロゴ付、マルチファンクションステアリング、パドルシフト装備)、アルミ調ペダルクラスター、インテリアアンビエントライト(ドアトリムにブルーの光が点灯)、R専用ドアシルプレート(鮮やかなブルーの光を放つ専用のメタルプレートを採用)などの専用装備が心を熱い走りへと導く。

3.シート
着座感がなんともいい。体の下からの支え方が絶妙である。体が上下にブレないこの収まり感の良さがいいのだ。左右のホールド感も適度だ。

4.変速機(6速DSG)
レースモードのみで試乗したので、他のモードについては、報告できないことをお断りしておく。
レースモードでのレスポンスは、まさにドライバーの意思と直結していると感じさせる絶妙なシフトスピードであり、かつシフトワーク自体の機械的信号がドライバーにしっかりと伝達されるところがまさに高揚感を誘い、スポーツ心をガンガン刺激する。フォルクスワーゲンのDSGは、完成の域に達したとの感を強くした。

5.アクセルワーク
Dレンジ固定&レースモードにてアクセルをグッと踏みつけると、車は解き放たれた駿馬のごとく力感あふれる加速を見せつけてくれた。その加速に酔いしれ、アクセルを緩めたくない衝動に駆られたのは、本当に久しぶりだ!!加速と遊べる車とはこういう車を言うんだと私の中で忘れかけていた邪悪な心が呼び覚まされた思いだった。ひとりの車好きとして、とにかくこの車のアクセルを踏むことには大いなる意味があると勝手な戯言を申し上げておく。

6.エンジン音
イグニッションボタンを押した瞬間に心を躍らせる咆哮が耳に届く!ブリッピングしてみると、刺激的な低く唸るエキゾーストノートが轟く。走行中に届くサウンドは、あたかもすべての車好きのハートを知り尽くしたかのようにスポーツ心を射抜き火を点けるのである。変速の度に「ヴォッ」「ヴォッ」と心揺さぶるエキサイティングなスポーティーサウンドもまた格別だ。耳に届くサウンドのすべてが只者ではないことを主張している。

7.ブレーキフィール
安全確実な制動力が提供されており、街中においても不安感を抱くことはない。ペダルタッチも良好で、コントロール性もグッドだ。

8.ステアフィール
意のままに操れる感覚を提供してくれる優れものの感あり。狙ったラインを逃がさないトレース性には感動を覚える。ステアリング操作と車とがドライバーの意思通りに精緻華麗に動いてくれる感覚は、心を踊らされる。エンジョイGOLF Rと思わず叫びたくなるのだ!

9.乗り味
レースモード固定で試乗したが、個人的には車と一体となった、要するに塊感のあるこの乗り味が大いに気に入ったのである。下からの揺すられ感は、皆無であるかの如きフラットな感じであり、路面からのインフォメーションは、きっちりとドライバーに伝達されるという理想的な乗り味が提供されているのである。

10.コーナリングフィール
ちょっとしたタイトな登りのワインディングを体験したが、アクセル、ステアリング、サスペンションそれぞれが見事にマッチングした意のままのコーナーワークが楽しめるのである。タイトコーナーでは、タイヤが路面を鷲づかみにしているかのようなフィールを見せ、破綻とは無縁な力強いコーナリングを味わうことができるのである。



以下、Benz A45 AMG 4MATICと外観寸法、動力性能面、価格面及び燃費について比較した。(下表参照)
車種 外観寸法 動力性能面 価格面 JC08
モード
燃費
(km/L)
全長 全幅 全高 A
重量/馬力
(Kg/PS)
B
重量/トルク
(Kg/Kg.m)
C
A×B
(Kg2/PS・Kg.m)
価格/リッター
(¥/L)
*価格/燃費値
¥/(Km/L)
Volkswagen Golf R 4275 1800 1465 5.4 38.8 210 2,448,157 337,302 14.4
Benz A45 AMG 4MATIC 4355 1780 1420 4.3 33.8 145 3,061,396 465,285 13.1
*JC08モード燃費値当たり価格
NOTE)

1.表記の燃費値&外観寸法値はGolf R;2014/02現在のメーカーカタログ記載値、A45 AMG 4MATIC;2013/08現在のデータインフォメーション記載値に基づく
2.燃費値&外観寸法値を除く表記の数値はGolf R;2013/02現在のメーカーカタログ記載値、A45 AMG 4MATIC;2013/08現在のデータインフォメーション記載値を用いた計算値

・動力性能面では馬力当たり重量及びトルク当たり重量共にA45 AMGが勝っている。
・JC08モード燃費については、Golf Rが優位である。
価格面は、リッター当たり価格、JC08モード燃費値当たり価格共にGolf Rが優位である。(参考迄)
(価格面の比較にはGolf R:\4,857,143(消費税抜)A45 AMG 4MATIC:\6,095,239(消費税抜)を用いたが、詳細については、"フォルクスワーゲン ゴルフ R VS ベンツA45 AMG 4MATIC装備&価格比較”を参照方

街の試乗屋のコメント(補足)
4世代目ゴルフRの乗り味を単なる剛性云々では語れない。それは、ドライバーと車があたかも完全に融合して一つの合体した強固な塊になってしまうような感覚と報告しておきたい。まさにこうした強固に一体となったかのような塊感が意のままに操れるという感覚につながり、ドライバーをエキサイティングな世界へと導くのである。4世代目ゴルフRは、私の奥底にしまい込んでいた邪悪な魂を引きづりだし、良くも悪くも奮い立たせてしまったことは、確かなことだ。いい車の余韻は、いつまでも残る。困ったものだ。




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