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ALFA ROMEO |
Equipment&Spec(アルファ159写真・主要装備&仕様) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Aug.2006 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ALFA159 IMPRESSION (アルファ159試乗インプレッション) |
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今回試乗した車は、アルファ159 2.2JTS(6MT)である。アルファ159のボディサイズは、全長; 尚、試乗車には、オプション装備(スペシャルパッケージ;トゥーリズモ)としてヘッドライトウォッシャー、ダイヤモンドスポークスタイリング433アロイホイール7.5J×17ホイール+225/50R17タイヤ、チベットレザー仕上げインテリアトリム(シート・ドア内張)、3段階調整式シートヒーター(運転席&助手席)が装着されていた。 1.エクステリア アルファ159のデザインは、ジウジアーロとアルファ ロメオ デザインセンターのコラボレーションによって生み出されたという。特徴的に感じるのは、曲面での繋がりをあたかも拒否するかのような線と線との繋がりを際立たせる造形が見られることだ。特にフロントマスクは、その線を浮き立たせることによって、シャープな印象を与えている。サイドビューをよく眺めてみると、フロントフェンダーに現れる線状のアーチが、6C 2500 Villa d'esteで描かれたフォルムを彷彿させる。アルファ159のエクステリアは、アルファロメオであることが一目でわかるフォルムの中に隠し味が随所に散りばめられているようだ。 ちなみにボディカラーは、アルファレッド、アルファシルバー、オルトレマーレブルー、ルビーノレッド、ストロンボリグレー、オチェーアノブラックの6色が用意されている。 2.インテリア 大胆さと繊細さを併せ持った上質感のあるアルファ159のインテリアは、アルファロメオの謳うスポーティネスと個性的な美しさを確かに感じることが出来る独創的な空間に仕上がっている。大胆と言ったが、センターに堂々とレイアウトされたシルバーのワイドパネルがまさにそうなのだが、サイドガーニッシュとステアリングの3本スポークにも同色のパネルが奢られ、夫々の造形と相まって、不思議に違和感なく美しく調和している。センターパネル上部にある3個の円形エアアウトレットの真下には左からフューエル、水温、油温計の丸型3連メーター、ドライバーの眼前には左にフルスケール260Km/hの丸型スピードメーター、右に8000rpm迄刻まれた丸型タコメーターが並ぶ。これらのメーターの指針は、ホワイトをベースにレッドラインを施した繊細でお洒落なものとなっている。又、イグニッションOFF時には全ての指針は、真下を向く。こうした統一感のある演出と繊細な指針のデザインたちがエレガントな美しさを魅せてくれる。 インテリアカラーは、標準シートカラーとしてブラック、ベージュ、グレー、オプションのチベットレザーとしてブラック、サハラベージュ、タン、ボルトローナフラウ社製レザーとしてベージュとブラックが用意されている。但し、カラーの選択は、ボディカラーによる。 3.シート 試乗車にはオプションのチベットレザーが装着されていたが、着座感は落ち着いていて心地いいフィールだ。例によって体を左右に揺すってみたが、嫌なすべりも感じられず、ショルダー部がうまく支えてくれた。下からの反力を意識することなく、体の収まりがよく、極自然な着座感が得られるのがいい。 4.変速機(6MT)&クラッチフィール ただ単に踏力の軽いクラッチは、踏み応えがなく個人的には好まないのだが、アルファ159のクラッチは困ったことに軽かったのだが、ただ単に軽いクラッチではなかった。走り出す前は、頼りない感じすら受けたのだが、これが実に扱いやすく、ミートポイントを探り当てようとして、ことさらに神経を使う必要がないのである。これならば、例え渋滞に嵌っても煩雑なシフトチェンジを苦にすることはないだろう。カタログには、『クラッチディスクの摩耗状況に応じて、自動的に補正する自動摩耗補正機能付き単板乾式クラッチを採用。クラッチの締結及び解除のストロークを一定に維持する。クラッチディスクの摩耗に起因するクラッチペダル操作力の増加を防ぐことにより、常に最良のフィーリングを提供する。』とある。 シフトフィールは、以前のアルファ156と比べてショートストロークとなり、しっかりとした節度感を伴い、個人的には大変好ましいフィールとなった。各シフトの位置関係が適切で節度感もあるため、シフトチェンジを純粋に楽しむことが出来る。 5.アクセルワーク アクセルの踏み込み量に呼応して、エンジンは極めてスムーズに立ち上がっていく。加速度のタンジェントは、けっして鋭くはないのだが、その立ち上がりのスムーズさが印象的だ。 登坂路のない直線道路において、約100Km/h弱までの体感加速は、不思議に速さを感じさせるもので、実加速以上の気持ちよさが味わえる。 但し、登坂路ではアクセルの踏み込み量に対して、若干ボディの重さを意識する場面もあった。エンジンのアンダーパワーを嫌う向きには、アルファ159 3.2JTS Q4を選択した方がいい。 6.エンジン音 加速時にエンジン回転が高まってくると、室内の静けさを僅かに破り、あたかもフィルターをうまく通して、車好きを刺激する心地いいエンジンサウンドだけを取り出したかのような音色を聞かせてくれる。全体に騒音レベルを下げながらも、気持ちのいいエンジンサウンドだけは何とかうまく透過させたいとのアルファロメオの技術者の思いを感じるのである。 驚いたのは、ローギヤーで高回転まで引っ張っても室内を騒々しくする嫌味な音は、入力されなかったことである。「やはり何らかのマジックフィルター!?が仕掛けられているのではないだろうか?」とは街の試乗屋の勝手な推測である。 7.ステアフィール 中立付近は、どっしりとした安定感のあるフィールだ。ステアリングを左右にゆっくりと動かしてみると、穏やかだが直結感のある動きが感じられた。角速度を速めたときの挙動は、ことさらに鋭さを持ち合わせたものではなく、その振る舞いは、ビシッとしたガチガチのフィールを伝えるタイプの車とは異なる。要するに角速度を速めるような挙動をあえて連続して与えながら走行する過激なシーンは、アルファ159には似合わない。 8.ブレーキフィール コントロールし易く、止まることにことさらに神経を集中させることなく極自然なブレーキングが可能であり、疲労感が少ないと感じた。 9.乗り味 車体の剛性を高めたことを誇示するフィールではなく、その剛性感をうまく使い、足がじょうずに仕事をしていると感じさせる。凹凸乗り越し時の突き上げ感の処理は、まろやかだ。 直線の舗装路では、フラットでなめらかな上質感のある走行フィールを示した。 10.コーナリングフィール 試乗コースのとあるコーナーを約80Km/h程度で走行してみたが、ロール角は適度に与えられ、妙にロールを嫌うと言うセッティングではなく、これは155、156から受け継ぐアルファのコーナリング姿勢の作り方の基本が継承されているような気がした。そのロール角は、もちろん抑えられてきているのは言うまでもないが、そのコーナリング姿勢の作り方は、歴代のアルファ(155&156)のそれを大事にしているように感じた。 アルファ159もまた、それなりに様々なコーナーを攻めてみることによって、新たな159の面白さが発見できるかもしれないと小生の勝手な嗅覚が感じた次第である。
以下、BMW320i 6MT車と外観寸法、動力性能面、価格面及び燃費について比較した。(下表参照)
・動力性能面[上表C値(動力性能の一つの指標)]では、ALFA159 2.2JTS 6MTがリード。価格面においてもALFA159 2.2JTS 6MTが優位であるが、燃費は、排気量差もあり辛い。(参考迄) 街の試乗屋のコメント(補足) ビッグボディに新型エンジン、こうした大いなる変貌によるアルファらしさの変容やいかに?が今回の試乗のポイントであったが、車としての上質感の格上げを図りながらも、アルファらしい感性領域(エンジンサウンド&吹け上がりフィール、コーナリングフィール)は、確かに残されていた。しかしながら、155&156では車側から自然に発せられたアルファ独特の湧き上がるドライビングの熱情がアルファ159では上質感の格上げによってドライバーに自制心を促し、平常心へと導いてしまう感は、良しにつけ悪しきにつけアルファらしさの一つの変容として容認しなければならない。 Equipment&Spec(アルファ159写真・主要装備&仕様)
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