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Toppage/comparison index Mar.2006
ステップワゴン VS セレナ

私は、街の試乗屋さん
Comparison
"優位性のある項目は、その車種名のパターン色と同色とした。"  
     
*総合評価先頭へ
エクステリア/
インテリア/広さ/安全装備/環境/プライス/乗車定員/最小回転半径/シート/変速機/アクセル/エンジン/
ブレーキ/ステアフィール/乗り味/動力性能/運動性能/ブランド力/新技術

No. 評価項目 車名
HONDA
STEPWGN(2.0L)
G・L package(2WD)
NISSAN
SERENA(2.0L)

20G(2WD)
1. エクステリア

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コメント
旧型(04.6モデル2.0G:4675mm×1695mm×1845mm)に対して新型のステップワゴンは、全長で-45mm(4630mm)、全幅は±0mm(1695mm)、全高で-75mm(1770mm)、となり、低く構えた低床低重心の設計思想が織り込まれた。3代目オデッセイ以降、走りのミニバンというブレのない設計思想が貫かれている点を評価したい。
私見を言えば、この手の車のフルモデルチェンジでは、目立った方がいい。この点から言えば、フロントマスク、サイドのキャラクターライン、フロントドアハンドルとスライドドアハンドルとの一体感のあるアウタードアハンドルなど何かと目を引くデザインである。
旧型(04.4モデル2.0V:4590mm×1695mm×1825mm)に対して新型のセレナは、全長で+60mm(4650mm)、全幅は±0mm(1695mm)、全高で+15mm(1840mm)、となり、皮肉にも旧型ステップワゴンのディメンション(全長4675mm/全幅1695mm/全高1845mm)に極めて近い体型となった。保守的なスタイリングだが、フロント両サイドウインドウの面積を拡大し、死角を極力少なくしようとした試みは、サイドビューに個性を与えた。


判定 (変革意欲を評価)
2. インテリア

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コメント
インストルメントパネル周り
スピード&タコメータ(数値&バー表示)、ATモード、燃料計、トリップメーター、エアコン温度などの主要情報は、ドライバーの視線移動に配慮したインストルメントパネル横一線に拡がる”デジタルワイドメーター”内に表示される。特に速度が目に付きやすく安全走行を促されてしまう?!という意味でも好ましいレイアウトといえそうだ。
デジタルワイドメーター化によってステアリング周りは、すっきりとクリーンな印象で、開放感を満喫出来る。
センターコントロールパネルのレイアウトは、整理整頓が行き届いており上質感もある。

その他
フローリングフロワとトップライトルーフは、それぞれに”ミニバンにあったらいいな”が素直に具現化されている遊び心がいい。
(フローリングフロワ;2.0GタイプFFと24ZFFにオプション設定、トップライトルーフ;2.0GタイプFF&4WDと24ZFF&4WDにオプション設定)
インストルメントパネル周り
スピード&タコメーターは、指針表示タイプであり、ステアリング越しのお決まりの位置にある。
センターのコントロールパネルのスイッチ類の造形&レイアウトはどうもステップワゴンと比較すると、すっきりとした印象がない。
ATレバーは、小振り過ぎて、ストロークがショートで扱い難い。

その他
インカーホン(フロントシートとサードシートの会話が可能)は、”ミニバンにあったらいいな”を具現化したちょっと面白い装備だ。
(パーソナルテーブルとセットオプション)
判定 (変革意欲を評価) -
3. 広さ

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a室内長,b全幅,c全高 2775/1505/1350 2825/1470/1355
a×b×c (m3) 5.6 5.6
判定 - -
4. 安全装備

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エアーバック装着状況 ・運転席&助手席SRSエアバック:標準装備
・一列目iサイドエアバックシステム(助手席乗員姿勢検知機能付):カーテンエアバックとセットオプション
・サイドカーテンエアバックシステム(1〜3列目シート対応):サイドエアバックとセットオプション
・運転席&助手席SRSエアバック:標準装備
・運転席&助手席SRSカーテンエアバックシステム:オプション
判定 ー(サイドエアバックなし&カーテンエアバック2〜3列目設定なし)
シート等への配慮 ・1列目シートロードリミッター付プリテンショナーELRシートベルト+運転席ラッププリテンショナー:標準装備
・アジャスタブルシートベルトショルダーアンカー(1列目シート):標準装備
・2列目シート3点式ELR/ALR(チャイルドシート固定機構)シートベルト;左右席(中央は2点式マニュアル):標準装備
・3列目シート3点式ELRシートベルト;左右席(中央は2点式マニュアル):標準装備
・ISOFIX対応チャイルドシート固定専用バー+テザーアンカー(2列目左右席):標準装備
・頚部衝撃緩和1列目シート:標準装備
・前席ELR付3点式シートベルト(運転席・助手席2ステージロードリミッター付ダブルプリテンショナーシートベルト):標準装備
・セカンド・サードシートELR付3点式シートベルト(中央席は2点式):標準装備
・チャイルドシート固定機構付シートベルト(セカンド・サード左右2席):標準装備
・フロント(左右)・セカンド(左席)シート上下調整式シートベルトアンカー:標準装備
・ISOFIX対応チャイルドシート用アンカー(セカンドシート左右2席):標準装備
・前席アクティブヘッドレスト:標準装備
判定
(助手席ダブルプリテンショナー機構なし&
チャイルドシート固定機構付シートベルト(3列目なし)
DSC(緊急時姿勢制御)等 VSA(ABS+TCS+横滑り抑制):オプション 設定なし
判定
ABS+EBD等 標準装備 標準装備
判定
ブレーキアシスト 標準装備 標準装備
判定
レーンキープ、衝突時ブレーキ補助装置等 ・追突軽減ブレーキ(CMS)+E・プリテンショナー(運転席/助手席):IHCC(インテリジェント・ハイウェイ・クルーズ・コントロール)とセットオプション 設定なし
判定
その他 ・ディスチャージヘッドライト<HID>(ロービーム/オートレベリング機構付):オプション
・新開発の衝撃吸収ヘッドライトなどを採用した「歩行者傷害軽減ボディ」
・「Gコントロール」:前面フルラップ衝突55Km/h、前面オフセット衝突64Km/h、側面衝突55Km/h、後面衝突50Km/hをクリア。
・ステアリングコラムコラプス
・ブレーキペダル後退抑制機構
・前席足元衝撃吸収パッド
・キセノンヘッドランプ(ロービーム、ヘッドランプレベライザー付):オプション
・オートライトシステム:標準装備
・バンパー組込ハロゲンフォグランプ(ホワイト):標準装備
・歩行者傷害軽減ボディー
判定
(衝突安全に対して具体的速度をカタログ上に謳っているところを評価したいが、ステアリングコラムコラプス、ブレーキペダル後退抑制機構、前席足元衝撃吸収パッドなどカタログ記載なし&オートライトシステム設定なし、フォグランプは、2.0G・Lパッケージ設定なし。)

5. 環境

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排気ガス規制値は? 平成17年基準排出ガス75%低減
(低排出ガス車)
平成17年基準排出ガス50%低減
(低排出ガス車)
判定
燃費は?(10.15モード) 13.2 13.0
判定(ウェート付け:×2) ○×2 -
平成22年度燃費基準? 達成車 +5%達成車
判定(ウェート付け:×2) -
○×2
6. プライス
(注1参照)

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リッター当たり価格(K\) 1056 1047
判定(ウェート付け:×3) - ○×3
馬力当たり価格(\) 13,613 15,255
判定(ウェート付け:×3) ○×3 -
7. 乗車定員

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何名 8 8
判定 - -
8. 最小回転半径

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(m) 5.3 5.5
判定
9. シート

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着座感 運転席をはじめ、全席にいえる事だが、座り心地をしっかりと考えて設計したと感じさせるシートだ。特に2列目シートは、厚みがあってクッション性がよく、リビングでくつろいでいる様だ。 ステップワゴンのようにシートに拘りましたという特別な印象は、ない。
判定 -
シートアレンジ他 ・2列目6:4分割タンブルシート(1回のレバー操作でシートバックが倒れ、シートがはね上がる。);シートがはね上がる分、スペース的には有利。
・2列目回転機構付6:4分割チップアップ&スライドシート(シートバックサイドのレバーを上げるとシートバックが倒れ、クッションがはね上がる。そのままシートを前にスライド。リアスライドの最後部から前方に210mmの範囲で回転可能。);G・L/S/LSパッケージ、24Zにオプション
・シートの座面が後方からはね上がる機構はない。
・2列目回転機構の設定はない。
・2-3列ウォークスルーモード(セカンドシート中央を前に移動することにより可能):折畳んだ中央シートはテーブル(カップホルダー2個付)として使える。
・セカンドシート左側(左右に180mmスライド可能):サードシートへの乗降性向上。
判定
回転対座シートの設定はないが、前後左右の自由度の高いシートアレンジを評価
10. 変速機

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AT トルコン コメント 4ATだが、変速ショックは極めて少なく、加速フィールは滑らかで高級感が感じられる。 -
判定 -
ロボットMT コメント - -
判定 - -
CVT コメント - アクセルの踏みシロに忠実に連動し、応えてくれる自然なフィーリングだ。ベルト音が耳に届くことはなく、CVTであることを意識することもない。
判定 -
MT コメント - -
判定 - -
11. アクセル

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アクセルワークに対するレスポンス 停止状態から極自然にアクセルを踏み込むと何らストレスなくリニアな加速フィールが手に入る。発進させようという気負いなど一切必要としないフィールがいい。
60Km/hから深めにアクセルを開けて見たが、加速フィールは、軽快で心地よい。
アクセル開度に対する加速感は穏やかな印象だ。
万人受けのセッティングといった感じで、過不足のないレスポンスが得られる。普通に乗る分には何ら不満を抱くことはない。
判定
12. エンジン

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吹け上がりのフィーリング 力強くなめらかな吹け上がりだ。 極普通
排気音、振動等 80Km/h程度までの加速時におけるエンジンノイズは、低く抑えられており、市街地走行時における不満はない。 緩々と街中を転がしている時の静粛性は○だが、高回転時にはややノイジーだ。
判定
13. ブレーキ

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ブレーキフィーリング しっとりとした踏みごたえで、街中のゴーストップにおいて扱いやすく好フィーリングだ。ノーズダイブも良く抑えられていて疲れない。 あくまで街中であり速度は限られるが、実に扱いやすく、止まりたいように止まれる。タッチは良好だ。
判定
14. ステアフィール

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ステアフィール 中立付近においてことさら中立を促される強制フィールではないのがいい。
適度な重さ感でしっとり感もある。
なかなか落ち着いた感覚でドライブできるグッドフィールだ。
アシスト力は、適度で良好だ。
角速度をある程度速めた車線変更においても唐突な挙動は見せない。誰が乗っても安心な万人向け良好セッティングだ。
直進性は、ステップワゴンに比べてやや曖昧な印象を持ったが、ここは感性の領域で微妙だ。
判定
15. 乗り味

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乗り心地全般 凹凸の比較的少ないメインストリートにおいては、なめらかな走行フィールを示し、高級なしっとり感さえ感じさせるものだ。
ところが、低速時の凹凸乗り越しとなるとコツコツとした突き上げ感が強調されてしまうのは惜しい。
但し、セレナのようにふわっと持ち上げられるソフト感はない。
普通に街中の良路を70Km/h程度で転がしている分には適度にストローク感のある足でいやな突き上げ感はなく、実に快適だ。
但し、比較的うねりのある中速コーナーを80Km/h+αで走行した際にはボディがふわりと持ち上がりやや不安を覚えた。
判定 (浮つかない足を評価)
16. *動力性能

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a.馬力当たり重量(Kg/PS) 9.7 11.8
b.トルク当たり重量(Kg/Kg.m) 78.7 78.9
a×b(Kg2/PS.Kg.m) 763 931
判定
17. *運動性能

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ホイールベース/全長 0.62 0.62
判定 - -
トレッド/ホイールベース 0.51 0.52
判定 -
車軸センター〜ルーフ迄/トレッド 0.98 1.03
判定 -
タイヤ 205/65R15 195/65R15
判定 -
18. ミニバン
のブランド力

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コメント 1994年、ミニバンブームに火を付けたホンダオデッセイ、1996年、フラットなフロアと広々とした居住空間で大人気となったステップワゴン、2000年スタイリッシュで個性的なミニバンとして注目を集めたストリーム。
そして2003年、室内空間を確保しながら更なる低全高に挑戦し、革新的フォルムを纏った新型オデッセイを生み出す。ミニバンだからといって走行性能を犠牲にしない設計思想は、今回の新型ステップワゴンにも横展開された。
このようにホンダは常に革新的なミニバンを他社に先駆けて生み出してきたといえる。
日産のミニバンといえば、1999年に投入されたエルグランドを筆頭に挙げたい。押し出しのあるフロントマスクで公道を我がレーンと言わんばかりの凄みで走行することが似合ってしまう?!新種のミニバンとして、メーカーが望むと望まざるとにかかわらず、特異なミニバンブランドが確立されていった。
その後02年のエルグランドのマイナーに照準を合わせて投入された後出しトヨタアルファードに市場を奪われ、そのブランドイメージは、劣勢を余儀なくされた。
新型セレナは、エルグランドと対極にある車というイメージもあり、日産のミニバンというぶれないブランドイメージは、作りにくい。
判定
19. 新技術

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どのような新技術?
(標準装備の主たる新技術のみを抽出)
・新開発低床・低重心パッケージ
・新感覚のデジタルワイドメーター
・2列目シートのワンモーションウォークイン機構
・はね上げカンタン、アレンジ自在、3列目シート
・女性でも楽に操作できるサードシート
・セカンドマルチセンターシート
・縦横にスライドするセカンドシート
・インストシフトノブ(電制パワーアシストシフト);軽い力でシフト操作が行えるモーターアシストを採用。
判定
総合評価

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判定合計(○の合計) 26 16
コメント HONDA
STEPWGN(2.0L)
G・L package(2WD)
NISSAN
SERENA(2.0L)
20G(2WD)
新型ステップワゴンの変革意欲溢れるエクステリア&インテリアを高く評価したい。
加速性能、ステアフィール、ブレーキフィールなど、いずれも質感は高く、市街地走行は実に快適だ。
乗り味のところでお話しした低速域での凹凸乗り越し時のコツコツ感に対して質感の向上が図られれば尚いい。
安全面では”一列目iサイドエアバック”、”1〜3列目サイドカーテンエアバック”、”追突軽減ブレーキ(CMS)+E・プリテンショナー(運転席/助手席)”などがオプション設定されており積極的な取り組み姿勢がうかがえる。
エクステリア、インテリア共に保守的で、ステップワゴンとは対極にあるという印象だ。反面、死角を極力減らす為にフロントサイドウインドウの面積を拡大、多彩なシートアレンジなどミニバンとしての機能面での作りこみは、真面目だ。ATシフトのストロークがショートでポジションがつかみずらい点はマイナスだ。
加速性能、ステアフィールは平凡だが、ブレーキフィールは質感が高い。
乗り味は好みの分かれるところだが、セレナの方がどちらかといえば、ソフトタッチである。
安全面では、オプション装備面でステップワゴンに一歩譲る。(サイドエアバック、2-3列シートへのカーテンエアバック、追突軽減ブレーキなど設定なし)
総合判定
  *(項目NO.16&17)カタログ値を用いた計算値




                    
注1)プライス(項目NO.6)の比較計算に当たっては、ステップワゴンG・L package(2WD)と装備面において比較しやすいグレードとしてセレナ20S(2WD)を選定し、夫々の装備面をオプション装着にて同等に近づけた。(下表参照)
項目 HONDA
STEPWGN(2.0L)
G・L package(2WD)
NISSAN
SERENA(2.0L)

20G(2WD)
車両本体価格(消費税抜き) \2,070,000 \2,000,000
オーディオ CD・MD一体AM/FMチューナー
+4スピーカー
オプション価格;\40,000
CD一体AM/FMチューナー
+4スピーカー
標準装備
快適装備 パワースライドドア左側
+イージークローザー両側
標準装備
オプション価格;\90,000
(らくらくパック)
盗難防止 セキュリティーアラーム
+イモビライザー
標準装備
セキュリティーアラームの設定なし
(イモビライザーは、
インテリジェントキーとセットオプション
\50,000⇒比較価格には反映せず)
オプション装着時車両価格
(消費税抜き)
\2,110,000 \2,090,000

Note)上記評価に用いた数値及び装備などは、05/5現在のカタログ記載内容に基づく。




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