私は、街の試乗屋さん

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Aug.2002

JAGUAR X TYPE IMPRESSION
(ジャガーXタイプ試乗インプレッション)


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X TYPEは、2.5V6,2.5V6 SE,2.5V6 sport,3.0V6 SEの4グレードで、試乗したのは2.5V6 SE、車両本体
価格\4,750,000である。ちなみに2.5V6;\4,250,000、2.5V6 Sport;\4,550,000,3.0SE;\5,250,000でX TYPEはJAGUARの中では、安価なモデルと言える。
2.5SEと3.0SEとでは、エンジン,アロイホイールのデザイン(2.5SE:10本スポーク、3.0SE:5本スポーク)そしてリアトランク右側の2.5又は3.0の識別表示のみ異なり、他装備面での違いはない。
2.5SEのエンジンは、最高出力198PS/6800rpm,最大トルク24.88Kg-m/3000rpmを発生する。
2.5V6 Sportには、17インチアロイホイール+225/45R17,スポーツサスペンション,クロスレザーコンビネーションスポーツシート,グレイステインドバーズアイメープルウッドパネル&シフトノブ,スポーツレザーステアリングホイール,リアスポイラーが奢られ、他グレードとの差別化が図られている。
さて、X TYPEのフロントビューは、ヘッドランプのRをボンネットに施しフロントガラスへ繋げていく、まさにJAGUARデザインを感じるものであるが、オーバル形状のヘッドランプが新生JAGUARであることを主張している。
2.5SEのドアを開けるとバーズアイメープルウッドトリム&Jゲート、そしてJゲートとセンターコンソール廻りのデザインは、まさにJAGUARである。
インストルメントパネルに配置されたメータは、丸型4連で左から燃料計、タコメータ、スピードメータ、水温計が並ぶ。これらのメータ類は、シルバーに縁取られ、ジャガーレーシンググリーンが施されており、なかなかスポーティーでヤングジャガーといった印象だ。
ちょっと気になる点として、室内幅が狭いと感じることだ。XJの車幅は1800mmで室内幅には充分なゆとりを感じるものだったと記憶しているので、僅か車幅が-10mmの差しかない割に室内幅が狭く感じたことに疑問をもった。あくまでも室内幅のディメンションが分からない中での私の感覚であるが、室内幅は、BMW3シリーズ、ニューベンツCクラスと同等といった印象である。
安全装備としてのDSC(ダイナミックスタビリティコントロール)が2.5V6Sportにしかオプション設定がなく、コスト面を意識したことと思うが、Sport&SEには標準装備を望みたいところである。(ベンツCクラス:標準装備、BMW3シリーズ:330Xiのみ標準装備)




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ROAD IMPRESSION
小雨が降るなかでの試乗となった。
私は、雑誌社の人間でも何でもないわけだからわざわざ雨の日に試乗しなくてもいいわけだが、例によって今日は、JAGUAR X TYPEに乗ろうと決めると居てもたっても居られずディーラーへ馳せ参じてしまった。
と言うわけでワイパーの作動音についてまず話をすることになるが、はっきりと室内へ入ってくる。他車と比較しなければ許せるかもしれないが、昨今の日本の高級車と比較すると見劣りする。
さて、走りの方であるが、車両重量1620kgとは思えない軽快な加速感だ。アクセル開度に対するエンジンレスポンスは、ドライバーの要求に忠実でありスポーティーな走りを楽しめる。但し、室内に入ってくるエンジン音は、ややがさついていると感じる。X TYPEだからこれでいいのか?それともJAGUARなのだから許せないというべきか?応えに窮する。
乗り心地は、走り初めてすぐに硬さを意識するが、しばらく走行しているとただ単に硬いということではなく、極めてフラットであることに気づく。直進性は、加速しているときのステアリングの落ち着き感からいえば、実に安心できるものである。街中より高速で真価を発揮するのではないかと思う。
X TYPEは、フルタイム全輪駆動システムを採用している。このシステムでは通常走行時のトルク配分を前輪40%、後輪60%としており、前輪の回転差が生じたときにビスカスカップリングによってトルク配分を最適制御する。このシステムの真価を試乗の中で充分に確認する機会はもちろんなかったが、ひとつ言えることは雨天時の加速時に4輪すべてが仕事をしてくれるのでドライバーは、アクセル開度に神経質になる必要はない。
ステアリングの応答性は、シャープでスポーティーな味付けと言える。
最後に総括すると、X TYPEは確かにJAGUARの一員であることに間違いないが緩々と走る姿は似合わない。むしろ生まれたての野生のジャガーのように活発な走りこそお似合いだ。



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